こんにちは、masayaです。
コネ就職ってどう思いますか?
日本でコネ就職と聞くとちょっとネガティブなイメージを持つ方がいると思いますが、アメリカでは逆にコネがないと就職・転職はなかなか難しいのが現実です。
アメリカではコネは『ネットワーク』と言って、就職・転職・ビザ申請など様々な場面で重要な役割を担います。
今回は、そんな就職にとって非常に大切な『コネ(ネットワーク)とは何なのか?』と『ネットワークの作り方』についてまとめます。
1. コネ=ネットワークとは?
コネというと日本では少しネガティヴな印象を持つ方がいると思うので、是非『コネ』という単語を『ネットワーク』で置き換えてポジティブに考えていきましょう。
プロフェッショナルなネットワークとは、『自分の事を知っている、助けてくれる人達との繋がり』のことです。ネットワークが強いと言われる人は、非常に多くのプロフェッショナルな知り合いがいるということを指します。
ネットワークが強い人は転職や新しいポジションを探す際に、ネットワーク内の知り合いが強烈にサポートしてくれる可能性が非常に高いので、有利に就職活動が進められます。
例えば、製薬企業へ転職する時に応募書類をオンラインで提出する際には『Referral』という部分があり、その部分に応募する会社内にいる自分のネットワーク内の知り合いの名前を書くことができます。
Referralに名前を挙げられた人は、採用担当者から高確率で応募者がどんな人物か聞かれるはずです。そんな時、ネットワーク内のReferralの人物は強力にプッシュ(推薦)してくれます。
この推薦はとても効果的なので、多岐にわたるプロフェショナルなネットワークを築くことはコネ就職のためにはとても大切になってきます。
2. ネットワークの種類
ネットワークと言っても、大きく分けて2種類のネットワークがあると思います。
それは①目に見えるネットワーク(自分と相手のお互いが知っている)と②目に見えないネットワーク(自分は知らないけど相手は自分の事を知っている)です。
どちらも自分の事を転職やビザ申請など様々な場面で助けてくれる心強いネットワークになるので大切に築いていきたいです。
ビザ申請の際にネットワーク内の推薦者がなぜ大切になるかについては、“研究留学、ビザ/グリーンカード、転職の推薦状: 必要になる前に知っておきたい役割と書方“を合わせて読んでください。
2-1. 目に見えるネットワーク
1つ目の目に見えるネットワークは、『自分と相手が知り合いである』に当てはまる場合です。
このネットワークには、これまでに仕事で関わってきた人や学会・会議で意見交換をしたことがある人が主に含まれます。
この目に見えるネットワークで最も影響力のある人物は、現在または過去に一緒に仕事をしていたボスやマネージャー達が該当するので、彼ら彼女らから仕事を通じて信頼を得ることは非常に重要になります。
2-2. 目に見なないネットワーク
2つ目の目に見えないネットワークには『自分は知らないけど相手は自分の事を知っている』人達が含まれます。
例えば、直接会話したことはないけど学会発表などで強く印象に残っていて自分の事を知っている方や、在籍期間は異なっているが同じ研究室出身のOB/OGの方達などがこのネットワークに含まれます。
ちなみに、後者の在籍期間が被っていない同じ研究室出身のOBの方が実は今のマネージャーで、アメリカでの転職活動の際は影からサポートしてもらったので、この目に見えないネットワークも重要な役割を果たします。
3. ネットワークの作り方
プロフェッショナルなネットワークの作り方にも色々ありますが、今回は以下の3つをピックアップして紹介します。3つのネットワークの作り方に共通しますが、プロフェッショナルなネットワークを作ることの基本は『会話』なので、恥ずかしがらないで話しかけていけるようになることが大切です。
3-1. 職場
最も強固なネットワークが作れるのが職場です。職場では直属のボス、同僚や部署のディレクターなどとの仕事やミーティングを通じて信頼を得ていくことが手堅いプロフェッショナルなネットワークの作り方です。
ネットワーク内での自身の仕事に対する信頼や評価を得ていく事はもちろん大切です。しかし、それと同じくらい協調性や性格などを含めたパーソナリティに関する信頼を得ていくことも重要になってきます。
なぜなら就職する際には、採用側は『一緒に働きたいか』や『チームに入れて大丈夫かどうか』を非常に重要視しているからです。
そのためには普段から誠実な振る舞いやプロフェッショナルな仕事への姿勢を忘れずに日々の仕事をこなして、ボス・マネージャーからの信頼を得られるように心がけることが大切です。
3-2. 学会・会議
学会や会議に出席して口頭発表やポスター発表をすると、他の出席者の方達と話す機会が必ずあります。
また学会の休憩時間や懇親会の場にも参加すると、ボスや同僚を通じてネットワークが広がっていきます。
この時のボスはネットワークを広げるためには最重要人物です。なぜなら、ボスのプロフェッショナルのネットワークを『自分のプロフェッショナルのネットワーク』に取り入れるチャンスだからです。
もし学会・会議へ出席する機会に恵まれたら、自分から積極的に誰かに話しかけてネットワーク作りに有効活用すると良いと思います。
周りにも学会の発表を見てスカウトされて正規ポジションへの採用まで至った友人も数名いるので、ここでのプロフェッショナルなネットワーク作りも後々役に立ちます。
3-3. LinkedIn
LinkedInを使うことでもネットワークが作れることを是非知ってもらいたいです。LinkeInでは数多くのリクルーターや大学・企業で働いている方達がネットワークを広げたり、管理するために使っています。
きちんとLinkeInのプロフィールを作成して最新の情報に保っておけば、多くのリクルーターから『彼/彼女らのネットワークへ参加してほしい』や『是非あなたのネットワークに入れて欲しい』といった連絡がやって来ます。
そういったリクルーターなどからの連絡をもとにネットワークを広げていくのあまり知られていないネットワークの作り方です。
4. LinkedInでネットワークを管理する
以前の投稿“LinkedInを転職以外にも活用する3つのメリット“でも紹介したように、LinkedInのConnections機能はネットワークの管理にとても便利なので、まだ登録していない方にはLinkedInを使い始める事を強くお勧めします。
その日に知り合った方、共同プロジェクトを行った方、ちょっとお話しをした方などに気軽に自分のネットワークに入ってもらう招待(Invitation)を送ったり受け取ったりすることができるからです。
また、海外の覚えづらい名前の方達も顔写真付きでLinkedInのネットワーク内に残るので、後で確認するのにとても便利です。
まとめ
- コネ就職には目に見えるネットワークと見えないネットワークの両方が活用出来る
- 職場、学会ではボスを中心に介して積極的に会話をしてプロフェッショナルなネットワークを広げる
- ネットワークを簡単に維持するためにもLinkedInを活用する
周りにナイスに振舞って誠実に仕事をしていけば、良いネットワークを構築出来るはずです。最終的にはそのネットワークが就職活動の大きな助けになる(コネ就職)ので、良いネットワークを構築できるといいですね。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
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