こんにちは、masayaです。
以前の投稿“タンパク質分解誘導役とは?これまでの薬と違う新しいタイプの薬”でタンパク質分解誘導薬(Protein Degrader, PROTAC)についての紹介をしましたが、是非もう一つ知っておいてほしいタンパク質の分解を誘導するタイプの薬があります。それは、日本語では『免疫調節薬』とも呼ばれているIMiDs (Immunomodulatory Imide Drugs)と呼ばれるグループの薬です。
1960年代に四肢の奇形起こすことで有名になったサリドマイドもこの免疫調節薬(IMiDs)の一種で、Celgeneから多発性骨髄腫の治療薬としての承認を受けています。今回は、サリドマイドをはじめとした免疫調節薬 (IMiDs)というグループの薬が他の薬とは全く異なる作用機序を持っている点、タンパク質分解誘導薬 (Protein degrader)との比較なども交えてまとめます。