こんにちは、masayaです。
プレゼンテーションは小さいものでは普段の仕事や研究室でのミーティングから、大きいものでは学会や会議での発表など様々な場面で行う必要がありますが、
プレゼンテーションはどれくらい大切な要素として考えていますか?
プレゼンテーションは、時に就職活動の面接や大きな予算の獲得など人生を左右しかねない場面にもプレゼンテーションは絡んでくるので、とても大事な要素・スキルだと私は考えています。
これまでの記事で、
- “英語が苦手だからこそ上達させたいプレゼンテーションの構成とポイント“
- “4ステップで作る良質なプレゼンテーションのストーリー“
- “プレゼンテーションのスライドを視覚的に作り変えるための5つのポイント“
- “本番までにキッチリ仕上げるためにプレゼンテーションの練習方法“
と、4つの記事でプレゼンテーションに取り組む上でとても大切な事をまとめてきました。
今回は『どうしてこんなにプレゼンが大事にして欲しいのか?』について、3つの理由についてまとめていきます。
1. ターニングポイントに高確率でプレゼンテーションがあるため
まずは、自分がどういうタイミングでプレゼンをしているか?また、将来どういった場面でプレゼンを行うのか?についてちょっと考えてみて下さい。
学士論文発表会
修士論文審査会
博士論文審査会
初めての学会発表
学振のような奨学金の審査
就職活動での面接
ポスドクのインタビュー
企業の中途採用のインタビュー
研究予算の審査
などなど…
どうですか?人生の色々な場面、特に『ターニングポイント』でプレゼンを行う事があると気付いてくれた人もきっといると思います。
個人的な感覚ですが、たぶん2-3年置きにそういった『ターニングポイント=重要なプレゼンテーションの機会』が訪れるんじゃないかと思います。
これらの重要な機会がやって来た時にチャンスを掴めると誰だって嬉しいはずです。逆にチャンスを逃してしまうと、『もう少しプレゼンの練習をしておけばよかった』と後悔もしてしまうかもしれません。
そうならないためにも少しずつでもいいので、プレゼンテーションのスキルは上達させておくべきだと思います。プレゼンテーションは『聴衆のためにメッセージ(ストーリー)を伝える』という事をしっかりと理解していけば、力を入れた分だけプレゼンスキルは身に付いていくはずです。
重要なターニングポイントには高い確率でプレゼンテーションがあります。
そういった『ターニングポイントでのプレゼンテーションを成功させて欲しい』というのが、プレゼンテーションに力を入れて欲しい1つ目の理由です。
2. 上手なプレゼンテーション言語の不利をカバーできるため
今グローバル化が進む中で海外との仕事、共同研究、国際会議での発表など『英語でのプレゼンテーション』の機会は今後確実に増えて来ていますし、今後も増えていくと思います。
多くの方は英語を第二言語で話される(ESL: English as a Second Language)だと思います。海外(英語圏)で仕事をする場合は英語が第一言語のネイティブと同じ土俵で戦わなくてはいけませんが、やはり言語面の不利は否めません。特にボディランゲージが使えない電話会議や転職プロセスに必ずある電話インタビューで、会話だけで自分の思った事やニュアンスを英語で正確に伝えるのはかなり大変です。
しかしながら、プレゼンテーションにおいてはこれまで紹介してきたように『視覚的なスライド』、『文字を減らす』、『良質なストーリーを作る』などの訓練に力を入れてプレゼンスキルを上達させる事で、言語面の不利をかなりカバーしてくれて、伝えたいことを視覚的なスライドの助けを借りてかなり伝えられることが可能です。
電話会議や面接など英語のキャッチボールだけでやり遂げなければいけない場面では、事前の準備も大切ですがその場での臨機応変の対応もかなり必要になってきます。そうなると、英語への慣れが結構大きく影響してきます。
しかし、プレゼンテーションでは主に自分が主導してスピーチをしていく事になるので、日本語だろうが英語だろうが事前に準備をする事が可能です。この準備の段階で、英語のスピーチの準備や細かな文法や表現の修正をすることができます。ここで修正した英語表現を頭に入れて本番のプレゼンテーションに臨めば、かなり上手く立ち回れます。
この事前の準備と先程も述べた『視覚的なスライド』『魅力的なストーリー』『具体的な数字』などのトレーニングで向上させるプレゼンのスキルを組み合わせる事で、言語面の不利をかなり最小限にとどめてくれます。
『プレゼンに力を入れれば入れた分だけ言語面の不利をカバーしてくれる』というのが、プレゼンを大事にして欲しい2つ目の理由です。
3. プレゼンテーションで培われる伝える力は応用できるため
プレゼンテーションに力を入れていけば、プレゼンテーションを通じた『伝える力』が向上していきます。
この時プレゼンで意識する『具体的な数字を使う』や『良質なストーリーの構成』などは、プレゼンテーション以外にも下記のように幅広い書類作成に応用が効きます。
例: プレゼンの伝える力の応用が効く書類作成
- 奨学金
- フェローシップ
- ポスター作成
- ジョブへ応募する際のカバーレターとレジュメ
- 予算申請
- プロジェクトの起案
- 会議のまとめノートの作成
- など
プレゼンの本質も上記の書類作成の本質も、『聴衆や審査員に対して論理的に面白く伝えること』に関しては共通しています。
例えば、日本学術振興会のフェローシップ(奨学金)の一つである海外への研究留学をサポートする海外特別研究員(通称: 海外学振)では、
- これまでの研究成果
- 留学先での研究計画
- 予測される研究インパクト
- など…
を記述する必要があります。この時に審査員が知りたい事は、申請者のスキル、論理的な思考、フェローシップをサポートすること価値があるかどうかだと考えられます。なのでそれらの審査員が知りたい情報について『上手く伝えること』が必要になってきます。
この『上手く伝えること』はプレゼンテーションにも必要な共通の要素なので、プレゼンで伝える力を鍛えていけば、日本語だろうが英語だろうが、かなり応用が効きます。もちろん書類申請には、各書類申請に適した文章作成スキルも必要です。ただ文章を書き始める前までの申請書の構成を考える部分には、プレゼンテーションのストーリー作りなどの考え方が応用できます。
なのでプレゼンテーションに力を入れて伝える力を訓練していけばいくほど、相乗効果としてその他の書類作成の伝える力も向上していくはずです。
『プレゼンを上達することで鍛えられる伝える力は色々なものに応用が効く』というのが、プレゼンに力を入れて欲しい3つ目の理由です。
まとめ
- ターニングポイントで訪れる大事なプレゼンテーション(チャンス)を成功させる
- 分かりやすいプレゼンテーションは言語面の不利をある程度カバーしてくれる
- プレゼンの伝えるスキルは様々な申請書類などに応用がかなり効く
昔からプレゼンは大事にしてきましたが、海外に出てより一層その重要性を理解できました。なぜなら重要なターニングポイントで、英語に苦手意識を感じる中でもプレゼンテーションに助けられてきた場面が何度もあったからです。
今後グローバル化が進む中で英語でのプレゼンテーションの機会もどんどん身近になってくると思います。プレゼンテーションのスキルはポイントを押さえてやればやる分だけ伸びるので、皆さんのターニングポイントでのプレゼンテーションがバッチリ決まる事を応援しています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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