こんにちは、masayaです。
“前回のNo9″では無事にon-site interviewを乗り切り、採用の旨をハイアリングマネージャーから連絡を頂いたところまでを振り返りました。
今回は、Job offerを受けた際に”ヤッホイ”と喜んでいるだけではなく、Job Offer Letterの中身の確認すべき事、正式に働き出すためにクリアしなければいけなかった事に関してまとめます。
Job offer letterの内容
まずは実際に受け取ったJob offer Letterを少し見ていきましょう。正式なJob Offer Letterは以下のような感じでした。とっても明るい感じの始まりの文章じゃないですか?文化の違いを感じるので、こういうのは大好きです。
Dear Masaya,
Congratulations!
On behalf of Pfizer, “Hiring manager” and I are delighted to extend to you an offer to join Pfizer in the position of Senior Scientist – Crystallography. This position will be located in Groton, CT.
All who interviewed you were impressed by your background and experience and we look forward to you making a significant contribution to our Company.
後は、
- Annual Salary + Bonus
- Relocation Package
- Vacation
- Benefits (Medical, Retirement etc…)
- Background check
- Due date to the offer
についてが記載されています。
この段階でようやくSalaryやBenefitなんかについてNegotiationができるはずです。
Job offerを受けた際に確認すべき事
実際にJob Offer Letterを受け取って以下の3点について確認できれば大丈夫だと思います。
- 提示されたサラリーでOKか?
- Relocation packageの内容は十分か?
- いつまでにofferを受けるか否かの返事をしなければならないのか?
自分では判断しかねる点が多かったので、念のためPfizerに数年先に入社していた友人のSさんにOffer Letterを見せて、内容が妥当かどうかの確認をしてもらい、家族で中身をよく確認してから週明けにはYesの返事をしました。
家族会議を開こう
“家族で話す事”はさらっと書きましたが、とても大切な事だと思います。新しい土地へ行くことはワクワクもしますが、緊張とストレスを伴います。
お子さんがいれば学校も変わります。
パートナーのキャリアも中断してしまうかもしれません。
家族が新天地へ一緒に行くのか、単身で向かうのか、家族で納得した形が見つかるまではJob Offerをacceptするのは保留した方が賢明だと思います。
これは研究留学でも同じです。海外の生活は人によって適応が難しいので、海外へ赴任するかどうかを決める時も家族で話し合って納得する形を是非見つけて下さい。
Offerをacceptした後はHuman Resourceの方々とメールをやりとりをして、バックグラウンドチェックなり、Drug Screeningなり事務的なことを数週間続けました。感心したのはアメリカのバックグラウンドチェックの委託会社が母校の大学事務に電話かメールをして確認をとろうとしたことでした。
働き出すためにクリアしなければいけない事
- ビザ/グリーンカード
- 仕事の引き継ぎ
- 引っ越しの手配
実際に現地で働くためにクリアしなければならない最重要事項は、間違いなくビザです。
我々の多くの方は日本国籍を保有するアメリカにとっての外国人です。アメリカで外国人が就労するためにベストなのは、グリーンカードを取得していることです。そうでなければ、会社にスポンサーになってもらい就労タイプのビザをサポートしてもらうことになります。H1bが最もポピュラーなビザでしょう。しかしながら、industryのH1bにはアカデミアのようにcap exemptionがないために発行上限が存在します。そのため、industryではH1bをサポートしてくれない企業もあります。そのため私が現在サポートして頂いているビザはH1bではく、O1というカテゴリーの就労ビザです。
実は、正式に働き出すのはグリーンカードを取得した後だろうと思っていました。H1bのcap(上限)の話は知っていましたがO1ビザの存在を知らなかったので…
O1ビザを取得して就労するというのは、正式なOfferをアクセプトした後に知りました(この段階ではグリーンカードのI−140申請中でした)。
Note: “Industryで働くために知っておきたいビザの話”は後日まとめます。
そのような訳で会社提携のPara-legalさんと協力して、必要な書類を準備して申請を開始し、4週間ほどで承認されました。グリーンカードのI-140 EB2-NIWの申請の時に準備した書類がほぼ転用できたので、推薦書の文面の”EB2 National Interest Waiver” を”alien with extraordinary ability”に置き換えて、推薦者の方々にサインし直してもらうだけで済みました。
O1ビザ取得に準備した書類
- 8通の推薦状(アメリカ国内5通、海外3通)
- Petition Letter (申請書)
- Citation report
- Publication list
- etc…
後は職場でのプロジェクトの引継ぎやデータベース作りをして、Pfizerでの仕事始めの日をO1ビザの承認を待ちながら決定したり、引越しの日取りを決めたりしました。
その他にやった大事なこと
Memphisのお友達とビール飲んだり、お別れを言って親交を最後の最後まで深めたことです。
今でもMemphisで恋しいのは地元のTiny Bombというビールです。南部へお出かけの方は、ぜひお試しください。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました 🙂